差別・排外主義に反対する連絡会

(報告)コロナに乗じたヘイトをやめろ! 第2弾
自粛警察(ポリス)にNO! 6.14緊急アクション

第2弾は池袋でやりました!

 「一人ひとりが接触者を8割減らす」という考え方に基づいた緊急事態宣言の下で、市民の外出や経済活動が「自粛」に追い込まれました。市民は不要不急の外出はしないように求められ、街の商店は店を開かないように圧力をかけられ、事業を停止した企業から多くの労働者が解雇されています。「自粛」しない商店・事業所に対して嫌がらせをする「自粛警察」まで現れて、多くの人々の日常生活が破壊されたのです。新型コロナウイルスの感染予防を大義名分に掲げた緊急事態宣言と「自粛」強要が、地域における監視と密告を横行させました。さらにそれが差別と分断を生み出し、特に外国人に対しては排外主義の激化として襲いかかっている現状に対して、標記の緊急行動を組みました。
 メインゲストはジャーナリスト安田浩一さんです。そのお話からは、時を経るごとに激しくなった外国人への排外主義的な攻撃の様子がよくわかりました。
 まず、商店が中国人の入店を拒むところからヘイトが始まりました。それが、中国人の経営する商店・飲食店への嫌がらせへと拡大します。一方で「官製ヘイト」も起こります。さいたま市が市内の幼稚園にマスクを配る際に、朝鮮学校付属の幼稚園への配布を除外したのです。その方針が多くに抗議の声によって撤回させられると、かわって当該の幼稚園に「外国人のくせにマスクを求めるのか」「日本人と同じ権利があると思っているのか」というヘイトメールが殺到します。愛知県では、病院に対して「外国人の診察をやめろ」という嫌がらせがありました。ただでさえ緊急事態宣言で生活が苦しくなっているところに、外国人差別というさらなる抑圧が襲いかかったのです。
 この日は、14:30~15:00の池袋東口駅前広場での事前情宣と15:30からの集会・デモの2部構成でした。雨模様の天気の中を駆けつけて下さった7団体の方から発言を受けました。各地域・各課題で取り組みを重ねている皆さんですが、それぞれのお話からは緊急事態宣言(さらには改憲で導入がもくろまれている緊急事態条項)が差別と排外主義を強めるものであることがよくわかりました。(発言団体は五十音順に、「沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志」「『高校無償化』からの朝鮮学校排除に反対する連絡会」「集会・デモくらい自由にやらせろ!実行委員会」「争議団連絡会議」「たんぽぽ舎」「反戦実行委員会」「ヘイトスピーチを許さない・練馬」です)


 デモは、池袋東口近辺を1周する2.6㎞1時間のコース。特筆するべきは、沿道のビラの受け取りの良さです。用意していたビラを、デモ前半の30分ですべて撒ききってしまいました。10人近くの方が続けてビラを受け取ってくれるということが、何回もありました。連絡会のデモ行進でここまで受け取りがいいというのは、記憶にありません。また、デモの途中で飛び入りの参加者もありました。20代前半の方で、デモ初体験だそうです。おかしなことがあったら声をあげないといけないと思っていましたということで躊躇なく隊列に入ったとのことです。交流会も2次会までお付き合いいただきました。


 デモ終了時の参加者は70名。この日は、多くの行動が重なっていました。代々木公園では黒人差別に抗議する「ブラック・ライブズ・マター」運動のデモ行進があり、3,500人の参加者。また、レイシズム団体も渋谷と秋葉原でヘイト街宣・ヘイトデモを行ない、それぞれ抗議のカウンター行動が取り組まれました。期せずして、反差別・反排外主義の同時行動になったわけです。


 安田さんと7団体の方からは、それぞれ貴重な視点をいただきましたが、その中から一つご紹介します。「ロックダウン」と「ステイホーム」です。今回の新型コロナウイルスの感染予防でキーワードになっていました。ロックダウンは「都市封鎖」、ステイホームは「家ですごそう」です。ところが、このロックダウンというのは、イスラエルによるパレスチナ民衆弾圧に使われた方法とのことです。抵抗するパレスチナ民衆を封じ込めるために都市を封鎖したことが始まりだそうです。


 そして、ステイホームは見方を変えれば「人を家から出さない」ということになります。法的な強制力を持たせれば、「外出禁止令」になります。日本では、ロックダウンはされなかったし、ステイホームも強制力は持ちませんでした。しかし、方向性としては「治安弾圧」の方向性をはっきり持っているものだったわけです。安田さんが、最後に次のようなことをおっしゃっていました。「なぜ私はヘイトスピーチに反対するのか。それは、差別と偏見の向こうに戦争と殺戮があるからです」
 差別・排外主義が治安弾圧と結びついた後に、戦争と殺戮がやってくる。今私達は、その歴史の入り口に立たされているのではないか。そんなことを感じさせられた行動でした。

あらゆるヘイトを許さないぞ‼     Black Lives Matter  

監視社会はまっぴらだ‼‼       人種差別を許さないぞ‼ 

How the movement that’s changing Japan was built and where it goes next.


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2019年10月27日

「底が抜けた」ヘイト社会を撃つ!! (報告)
「差別・排外主義を許すな!10.27新宿ACTION」
 安倍政権の韓国叩きはおかしいぞ!

 安倍政権が先頭に立った韓国叩き、メディアの追随・翼賛、ネトウヨの跋扈┅┅今のこの国のレイシズム状況は、底が抜けたと言えるほどの危険水域に突入しています。
 そんな中、10月27日に新宿・新大久保地域をデモ行進する「差別・排外主義を許すな 10.27新宿ACTION 安倍政権の韓国叩きはおかしいぞ!」を行ないました。
今年の韓国へのヘイトは、日本軍性奴隷と徴用工への謝罪・賠償問題を水路として激化しました。天皇代替わりの今年、韓国国会議長からの「天皇は(日本軍性奴隷の)被害者に謝罪しろ」という発言に象徴される韓国からの謝罪・根本解決要求、徴用工問題での韓国大法院(最高裁判所)による日本企業への損害賠償命令。それに対して、安倍政権およびそれに追従する右派メディア・ネトウヨ的部分が激甚な反応を示して、猛烈な韓国叩きに出ました。
 その象徴が、「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由展・その後」の中止事件でした。
日本軍性奴隷問題を象徴する「平和の少女像」と天皇を題材にした展示に対して、抗議と脅迫を集中させて展示会を中止に追い込んだのです。また、マスコミでは地上波テレビの番組でコリアンへのヘイトクライムが公然と煽動される事態さえ現れました。
 そのようなヘイト状況を打破して、コリアンを始めとする様々な国の人々と共につながり暮らしていける社会を作ろうというメッセージを新宿・新大久保地域の人々に届けるデモ行進になりました。
 「あいちトリエンナーレへの交付金中止を撤回せよ」「行政権力による表現弾圧を許すな」「メディアはコリアンへの差別煽動をやめろ」「日本政府は韓国人徴用工への補償を行なえ」「日本政府は日本軍性奴隷への謝罪を行なえ」「レイシストの議会への進出を阻止するぞ」「最高裁の朝鮮高校無償化判決を弾劾するぞ」┅┅┅今年新しく作ったプラカードです。これだけ多くのスローガンを新しく追加しなければならない現実に怒りを新たにします。
 新宿アルタ前を出発して、新宿西口・靖国通り・新宿区役所・職安通りを通って柏木公園に戻るというコースでした。参加者は120人で、昨年の85人から大幅に増えました。
出発地点での連帯アピールは、「沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志」「終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク」「川崎から日本軍『慰安婦』問題の解決を求める市民の会」「『高校無償化』からの朝鮮学校排除に反対する連絡会」「ヘイトスピーチ許さない・練馬」、そして墨田地域で反差別の闘いに長年取り組んできた仲間の5団体1個人のリレーアピールでした。
 この日の5日前の10月22日に天皇の即位式があり、500人の参加で反対デモが(主催は、上記「終わりにしよう天皇制!ネットワーク」)行われたのですが、この時に3人が不当逮捕されるという弾圧がかけられました。そのことへの抗議のアピールが特に強く訴えられました。
 なぜ、日本軍性奴隷や徴用工の問題が解決されず、それどころか逆に韓国への排外主義が煽られるのか。それは、天皇制のもとに朝鮮を侵略し植民地化した日本が、その歴史の事実をきちんと認めず、責任をあいまいにしているからです。その歴史的な責任をきちんと清算して、韓国やコリアンと本当に対等な関係で生きられる社会を作ること。それが、私達に求められています。

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Photograph by Mkimpo

2019年10月27日

2019年7月14日

報告ー 「フィリピン人一家」へのヘイトデモ事件から10年―議会を浸蝕する差別主義・レイシズムを許すな!7.14集会

 今から10年前の2009年、埼玉県に住むフィリピン人一家に対し、在日特権を許さない市民の会等の差別・排外主義団体はその追放を声高に叫び、激しく攻撃した。またこの年には京都朝鮮学校襲撃事件も起こしている。こうした事件をきっかけに在特会等の差別・排外主義団体は勢いをつけ街頭での活動を活発化させながらヘイトスピーチをまき散らすようになった。
 こうした事態に対処するため、2016年にヘイトスピーチ解消法が成立すると、在特会の会長であった桜井誠は日本第一党なるものを立ち上げ、同時に東京都知事選に立候補した。議会にも触手を伸ばしたのである。
 この集会は日本第一党のようにこれから議会に進出しようと目論んでいる者のみならず、現に議員である者がいかに議会を腐らせてしまっているのか、その背景や現状に迫る。
 先ず、研究者の立場から東大大学院の明戸隆浩さんにお話を伺い、また常に現場に立ち被害者の視点から取材をしてきた神奈川新聞社の石橋学さんには差別根絶条例の制定で焦点化している川崎の現状を語っていただいた。
 明戸さんは石原都政時代に遡り、政治家によるヘイトスピーチ事例を取り上げながら日本第一党、日本国民党、NHKから国民を守る党などの差別・排外主義団体の問題点について言及した。その根幹にあるのは旧植民地時代の優越感であり、連綿と続く無意識の差別感情であろう。しかし、露骨に差別言動をしているにもかかわらず、彼らは自らが差別しているという事実を否定する。それは「歴史否定を一般化した概念で、既に生じた差別による加害を否定したり、過小評価したり、正当化したりする」ことで成り立っている、と語る。
 引き続き石橋さんからは、ヘイトスピーチを根絶するため川崎市が提案している「『(仮称)川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例』(素案)について」の説明があった。この案ができるまでの激烈なヘイトデモの歴史も踏まえ、この条例について熱く語った。私もカウンターには何度か加わったがともかくひどいものであった。
 それはともかく、 この条例案が画期的なのは、ヘイトスピーチ解消法が理念法であるのに対し50万円までの罰則規定を設けたこと、「ヘイトスピーチにつながっていく土壌に、直接対処する幅広い条例」であることだ。ただ、ネット上のヘイトスピーチに対処する施策については不十分と言える、とも語った。
 いずれにしろ、議会を浸蝕する差別主義・レイシズムとの闘いまだ始まったばかりである。
2019年07月22日

2019年7月1日

集会案内―議会を浸蝕する差別主義・レイシズムを許すな!7.14集会

 2009年、埼玉県在住のフィリピン人一家を「追放しろ!」というヘイトデモに対してカウンター行動が闘われました。「行動する保守」を自称する「在特会」らレイシスト勢力の公然登場から既に10年! 街頭デモこそ減少したとはいえ、この春には、「日本第一党」が神奈川をはじめ、地方議会選挙に続々と立候補しました。全員が落選とはいえ、得票数は決して軽視できません。さらに選挙運動を名目に政党として街頭で堂々とヘイト暴言を撒き散らし、併せて、「日本第一党」同様の日本会議を始めとしたレイシスト地方議員も、各地で増えているのが現状です。
 問題は、こうした勢力をのさばらせる土壌であり、心情シンパやカンパ網が草の根的に拡がっていることです。
私たちは、様々な行動に参加しながら、こうした今日的な差別・排外主義の源流はどこにあるのか、そしてどのように増殖してきたのかを探るために講演集会やシンポジウムを重ねてきました。
 今年2月16日に、「なぜ人々はヘイト本を買うのか!?」と題して『歴史修正主義とサブカルチャー』の著者・倉橋耕平さんの講演集会を行いました。今回は、前回のテーマ・論議をふまえつつ、特に議会への浸蝕に焦点を当てて、その手法から実態まで徹底的に解明しながら、今後の闘い方をともに展望してゆきたいと考えています。
 そこで、ジャーナリストの立場から石橋学さん、研究者の立場から明戸隆浩さん、そしてこの10年の闘いの地平を連絡会からと、提起・ディスカッションを予定しています
 お二人には、今の状況に照らした分析・提起を語ってもらいます。
さらに集会では、各地で差別・排外主義と闘っている人達の発言・報告もあります。
多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

●日時:7月14日(日)18時~(17時45分開場)
●場所:文京区民センター2A(地下鉄 春日駅/後楽園駅)
 http://www.yu-cho-f.jp/wp-content/uploads/kumin_map.pdf
●お話
 明戸隆浩さん(社会学、社会思想、多文化社会論)
 石橋 学さん(ジャーナリスト、神奈川新聞)
*資料代 500円

主催:差別・排外主義に反対する連絡会(連絡先Eメール:riteihyo@gmail.com)
2019年07月01日

2019年9月1日

(新宿デモの案内)

別・排外主義を許すな!10.27新宿ACTION

-安倍政権韓国叩きはおかしいぞ


 差別・排外主義に反対する連絡会は立ち上げから10年目を迎えます。
この10年、レイシズムに抗し、ヘイトスピーチの蔓延を許さない闘いに多くの人びとが声を上げ、行動してきました。しかし、今の状況は社会の底が抜けたと言えるほど危険水域に突入しています。この間、安倍政権が先頭に立った韓国叩き、メディアの追随・翼賛、ネトウヨの跋扈という、とんでもない事態が続いています。

 

「平和の少女像」への憎悪と罵倒の嵐は、「表現の不自由」=自由な表現を叩き潰し、卑劣な脅迫と行政権力による恫喝は一体のものであること満天下に明らかにしました。
権力に携わる者たちが、平然と歴史の歪曲に手を貸し、レイシストであることを恥じることもなく、行政に君臨する様を、これ以上放置しておくわけにはいきません。

 私たちは2011年以来、毎年秋の新宿デモを続けてきました。デモの権利もジワジワと狭められていますが、今こそ街頭で声を上げ、訴える秋(とき)です。
10・27新宿ACTIONへの幅広い結集を呼びかけるとともに、この行動の成功へ、参加・賛同をよろしくお願いします。


日程⇒10月27日(日)14時 新宿アルタ前広場集合、15時デモ出発
アルタ前広場を出発地し、柏木公園で解散

主催:差別・排外主義に反対する連絡会

2019年09月01日

2020年2月1日

地域からつくる反ヘイト運動―2.29シンポジウ(案内)
 2019年は、反ヘイト運動にとって激動の年でした。政権からメディアまで総ぐるみの韓国攻撃―バッシング、天皇代替わり-「令和」の下での国民一体化、日本第一党ら差別・排外主義勢力の地方議会への進出策動、さらに愛知トリエンナーレ「表現の不自由展」に体現された行政からネトウヨまで一体化した差別扇動と表現弾圧。

 一方で、反撃の闘いはどうであったのか、どこまで状況を変えることができたのか。

 そこで今回は、川崎・相模原・墨田・練馬の4地域で取り組んできた経緯をふまえ、地域が直面する困難性や教訓、切り拓いた地平など、互いにヒントになることや可能性が見えてくる有意義な場を作れたらと考えています。

 2020年は、より一層の波乱が予想されます。安倍政権の韓国政策が世論の(一定の)支持を得ている現状をどう打開するかがまず問われます。差別・排外主義に反対する連絡会も結成10年を迎えましたので、社会的包囲網の構築という課題の現状についても共に考えたいと思います。是非、多くのご参加をお待ちしています。

☆パネリス
・ヘイトスピーチを許さないかわさき市民ネットワーク
・反差別相模原市民ネットワーク
・東京都総合防災訓練に反対する荒川―墨田―山谷&足立実行委
・ヘイトスピーチ許さない・練馬

開催日時:2月29日(土) 13:30開場 14時開始
開催場所:としま区民センター (TOSHIMA CIVIC CENTER) 7階 会議室701~703「池袋駅」(東口)より徒歩7分 
資料代:500円
お問合せ:riteihyo@gmail.com
主催:差別・排外主義に反対する連絡会

2020年01月12日
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