2020年4月19日
(報告)コロナに乗じたヘイトをやめろ!4・19緊急アクション
4月19日、「コロナに乗じたヘイトをやめろ!4・19緊急アクション」が、新宿駅東口アルタ前広場で行われた。緊急事態宣言下、「外出自粛」(「外へ出るな」)の圧力が一段と強まる中であったが100名が集まった。
集会の冒頭、主催の差別・排外主義に反対する連絡会からは、「ヘイトをやめろ」とはヘイト集団の民族差別に止まらない。すさまじい差別や、デマ、排除、排斥がこの社会を覆い尽くしている。生活保護受給者に補償するなとか、子どもが遊ぶ公園が封鎖され、屋内の集会ができなくなり、特定の職業が差別され、「お上に従え」とばかりに、自粛が強要される状況はおかしいと、今日のデモを呼びかけたと提起。さらに、個別課題を越えてこの緊急事態下=有事における一切の差別を許さない、幅広い連携を持った行動を訴えた。連帯のアピールは、「朝鮮学校『無償化』排除に反対する連絡会
」「反天皇制運動連絡会」「茨城反貧困メーデー実行委員会」「沖縄への偏見を煽る放送を許さない市民有志」「『要請するなら補償しろ』デモ実行委員会」の五者から発言がなされた。集会後は、新宿の繁華街をデモ。日曜なのに閑散とした街に怒りのシュプレヒコールが響き渡った。
この日に先立つ4月17日には、新宿駅西口で4・19アクションを呼びかける情宣を行った。横断幕を広げプラカードを手にマイクで通行人に呼びかける。緊急事態下とはいえ通勤客はそれなりに多く、ビラを向こうから手に取る人も何人かいて、思ったよりも反応が良かった。
差別・排外主義に反対する連絡会が結成されて今年で10年が経つ。安倍政権からの7年は、「在特会」(現在は「日本第一党」)などのヘイト集団のみならず政権中枢に食い込む日本会議を軸とした差別・排外勢力の肥大化とネトウヨの蔓延である。その上で今日、有事における流言飛語・密告奨励・異端叩きという「自警団」社会が到来しつつある。営業している店に「警察に通報するぞ」などの張り紙を貼ったり、電話やメールで脅しをかける「自粛警察(ポリス)」なる連中も跋扈している。
連絡会として4・19に続いて、この状況を撃つ第2弾以降も準備しつつ、他の闘いとも連携・共闘して闘ってゆきたい。
【以下もご参照ください。当日、取材に見えられた方々の記事になります】
★「今、凄まじい差別や排除・排外がこの社会を覆い尽くそうとしている。政府と東京都の強権で『ものも言えない環境』の中、敢えてこのデモを提起した」~4.19
コロナに乗じたヘイトをやめろ!4.19緊急アクション(新宿) 2020.4.19
★新型コロナに乗じたヘイトが蔓延…中国・朝鮮系の店や学校への差別が頻発、抗議デモ発生